地下アイドル体験 〜金をつぎ込む男たち〜 さくらシンデレラ
今日は友人に連れられて、初めて地下アイドルのライブに行った。
具体的には以下のグループだ。
友人はこのアイドルグループに次々とお金をつぎ込んでいるようだ。
今このアイドル達は駆け出し中。
カラオケの鉄人とともにプロモーションを行なっている。
具体的には、以下のイベント真っ最中なのだ。
今一番アツいアイドルは誰だ?極アツ★アイドル'2018×カラオケの鉄人 - カラオケの鉄人
何組かのグループがポイントを競い合って、
一位になると、様々な雑誌などに取り上げてもらえる
つまり、ファンを獲得できるチャンスが広がるというイベントだ。
ここに友人達は熱狂している。
他のアイドル達は、フォロワー1万人を超える敵もいる。
その中で、弱小のアイドルグループを自分たちの力で応援し、なんとか1位にさせてあげたいという熱意を持って一人一人の親父達が応援している。
そんなイベントに今回は参加させていただいた。
まず、ライブ会場がカラオケの中だった。
フロントの近くのスペースをうまく使ってライブ会場として使用している。
カラオケとアイドル、かなり親和性の高い組み合わせ。
場所代の有効活用だ。
そして、その会場の周りに、オタクじみた僕とは違う人種の人間達がぞろぞろと入ってくる。
どの人もさえない。
だけど、職場では見せないような満面の笑みを浮かべている。
この人達は、アイドルという共通の媒体を通じて、熱量を共有する間に、
目に見えない絆で結ばれている仲間達である。
このコミュニティに属することを価値と感じている人も多いらしい。
僕の友達もその一人だ。
しかしながら、みんなオタクっぽいが、悪そうな人は一切いない。
とてもピュアな空間だと思った。
そして、会場した。
チケットは、事前にバーコード。
ワンドリンクチッケトを入れて2500円。
価値を感じていない人にとってはお高いお金。
ライブが始まる。
アイドル達が、めちゃくちゃ近くで一生懸命踊って歌っている。
自分が想像しているよりもはるかにいいクオリティで一人一人が真剣に歌って踊っていた。
実際問題、2500円の価値は感じてしまった。
きちんとした見せ物として完成されている。
地下アイドルだからと言ってバカにしていたが、彼女達は結構真剣だったのだ。
しかし、地下アイドルなので、最高にいいクオリティというわけではない。
素人よりもうまいといった感じだ。
MCではお涙頂戴系のMCをしていた。
「私たちは、この勝負絶対勝ちたいです!本当にみなさま来てくださってありがとうございます。絶対勝ちたいから、次のライブ来てください。ポイントが入ります」
とてもビジネス要素を感じてしまう。
単純に応援できなくなる。
まあ、少なからずビジネス要素を感じてしまうのは仕方ないことなんだけれども、
でもね、やっぱりビジネス感がすごいんだよな。
ライブの間、アイドル一人一人の動きを観察していたが、
表情にプロ意識を感じた。
自分が歌っていない時、メインじゃない時も足先から指先まできちんと力を入れているのが素晴らしいと思った。
そして物販へ。
僕は物販自体は何も買わなかったが、無料ハイタッチというサービスがあった。
八人の可愛い女の子とハイタッチをした。
とても楽しい。
一人一人は本当に若いので、可愛らしい。
ちょっと応援したくなる親父の気持ちがわかってしまった。
しかし、チェキと呼ばれる、メンバーとの写真撮影が一人1000円。つまり、三人と取ろうとすると3000円だ。
なんてビジネスだ。すごいな、写真撮るだけでこんなにお金取れるんだ。
そこに存在して、写真という記録に残すだけでお金、価値を生んでいく。
「アイドルと一緒に写真を撮りたい」という欲望に価値がつく。
すごいビジネスモデルだ。
なぜここまで、地下アイドルが親父達を熱狂させるのか。
多分あそこにいる親父達は、子供がいない。
でもそれなりに収入があるエンジニアなどの人が集まっているような気がする。
結婚する人は、子供のためにお金を使っていく。
でもその人達は”誰かのために”お金を使うことがない。
自分のためにお金を使おうと思っている。
でも、自分のために使うお金なんて、もう使ってる。飽きている。
だから、アイドルを育てる!ということにお金を使うんじゃないかと思っている。
まるで我が子を愛でるように、アイドル達に資金を落とし、活躍させて人気にしていく。
すごいな本当に。
晩婚化、あまり結婚しない時代、子供以外の育てる対象へのお金の使い方ってのがあるんだな。